結婚式のテーマ&コンセプトは決めるべき?
2025.4.6

人生の大切な節目である結婚式。「テーマやコンセプトって必要なの?」と疑問に思う方も多いはず。テーマやコンセプトを決めることで、結婚式全体に一貫性が生まれ、二人らしさを表現しやすくなります。
結婚式のテーマ・コンセプトとは?
結婚式のテーマとコンセプトは、お二人の結婚式全体を貫く「軸」となるものです。これを決めることで、装飾や演出、ドレスなど様々な要素に一貫性が生まれ、ゲストにも伝わりやすい、思い出に残る結婚式を創り上げることができます。
テーマとコンセプトの違い
テーマとコンセプトは似ているようで異なる要素です。テーマは具体的な表現方法を指し、「ディズニー」「海」「四季」などが例として挙げられます。一方、コンセプトはより抽象的な考え方や想いを表し、「感謝を伝える結婚式」「自然との調和を感じる結婚式」などが当てはまります。
テーマは目に見える形で表現されるのに対し、コンセプトはその背景にある「なぜそうしたいのか」という理由や想いを表しています。例えば、「ハワイアン」というテーマの背景には「リラックスした雰囲気の中でゲストに感謝を伝えたい」というコンセプトが隠れているかもしれません。
なぜテーマ・コンセプトを決めるのがおすすめなの?
テーマやコンセプトは必ず必要なものではありませんが、設定することにはメリットもあります。まず、結婚式の準備がスムーズになる点が挙げられます。方向性が決まれば、ドレスや装飾、引き出物など様々な選択肢の中から迷わず決められるようになります。
また、テーマがあることで結婚式全体に統一感が生まれ、ゲストにも「この二人らしい」と感じてもらいやすくなります。例えば、招待状のデザインからウェルカムボード、会場装飾、ケーキまで一貫したデザインにすることで、より印象的な結婚式となるでしょう。
さらに、「何を伝えたいか」が明確になることで、二人の想いがゲストにしっかり届く結婚式になります。感謝の気持ちを伝えたいのか、楽しい時間を共有したいのか、方向性が決まれば演出も自ずと決まってくるでしょう。
難しく考えすぎず、「これは大切にしたいな」と思えるポイントをお二人で決めておくだけでも十分です。
結婚式のテーマ・コンセプトの決め方
結婚式のテーマやコンセプトの決め方には、お二人の日常や好みから見つける方法から結婚式場のスタイルからインスピレーションを得る方法まで、様々なアプローチがあります。
二人の好きなもの・共通点から探す
テーマやコンセプトを探すなら、まずはお二人の好きなものや共通点から考えてみましょう。趣味や思い出の場所、大切にしている価値観などが良いヒントになります。
例えば、二人で旅行が好きならその思い出の地をテーマにしたり、音楽が共通の趣味なら好きなアーティストや曲からインスピレーションを得たりすることができます。具体的には、初デートの場所が水族館だったカップルが「海」をテーマにしたり、二人で料理を楽しむカップルが「美食」をテーマにしたりする例があります。
* 共通の趣味:旅行、スポーツ、映画、音楽など
* 思い出の場所:出会った場所、初デートの場所、プロポーズした場所など
結婚式場からインスピレーションを得る
結婚式場そのものからインスピレーションを得るのも一つの方法です。会場の雰囲気や特徴を活かしたテーマを考えることで、より自然な仕上がりになります。
例えば、歴史ある洋館での結婚式なら「クラシカル」や「アンティーク」をテーマにしたり、ガーデンウェディングができる会場なら「ボタニカル」や「ナチュラル」などのテーマが映えるでしょう。会場見学の際に、「この場所ならどんなイメージが似合うだろう」と想像してみることをおすすめします。
* レストランウェディング → 「美食」「大人シック」
* リゾートホテル → 「リゾート」「トロピカル」
* 神社仏閣 → 「和」「伝統」
理想の結婚式の雰囲気から考える
「どんな雰囲気の結婚式にしたいか」という点からテーマを考えるのも効果的です。ゲストにどう感じてほしいか、どんな思い出として残したいかを考えてみましょう。
例えば、アットホームな雰囲気にしたいなら「ホームパーティ」のようなカジュアルなテーマがぴったりですし、格式高い印象にしたいなら「クラシカル」や「エレガント」といったテーマが向いています。二人がゲストに伝えたい想いを中心に考えることで、より意味のあるテーマが見つかるでしょう。
* 華やかでエレガントな雰囲気 → 「ロイヤル」「ラグジュアリー」
* リラックスした雰囲気 → 「ピクニック」「ガーデン」
* 楽しく賑やかな雰囲気 → 「フェスティバル」「カーニバル」
結婚式のテーマ・コンセプト例
実際にどのようなテーマやコンセプトがあるのか、人気の例をいくつかご紹介します。これらの例を参考にしながら、お二人らしいアレンジを加えてオリジナリティのある結婚式を作り上げてください。様々なテーマの特徴や取り入れ方のヒントをご紹介します。
ナチュラルウェディング
自然の素材や植物を多く取り入れた、温かみのあるスタイルです。木や草花の自然な美しさを生かし、ナチュラルな素材感を大切にした結婚式は、リラックスした雰囲気で人気があります。装飾には生花やグリーンを多用し、温かみのある木材や麻などの自然素材を取り入れるのが特徴です。
例えば、ウェルカムスペースには木の切り株や観葉植物を飾り、テーブルコーディネートではラフな質感のリネンクロスに野花のアレンジメントを添えると素敵です。ナチュラルさを引き立てるためには、過度な装飾を避け、シンプルながらも温かみのあるスタイルがおすすめです。
* 装飾アイデア:ドライフラワー、グリーンガーランド、木製の小物
* カラーパレット:グリーン、ベージュ、アイボリー、ブラウン
クラシカルウェディング
格式高く洗練された印象のクラシカルウェディングは、時代を超えて愛される伝統的なスタイルです。シンメトリーなデザインやエレガントな装飾が特徴で、フォーマルで品のある雰囲気を大切にします。
招待状やペーパーアイテムには、カリグラフィーなどの伝統的な書体を用い、花嫁のドレスもクラシカルなAラインやプリンセスラインが調和します。
* 装飾アイデア:キャンドルスタンド、アンティーク調の小物、クラシックな生花アレンジメント
* カラーパレット:ホワイト、アイボリー、ゴールド、ネイビー
キュートウェディング
可愛らしさと遊び心を大切にしたスタイルで、明るく楽しい雰囲気が特徴です。パステルカラーやポップな色使い、キュートなモチーフを取り入れることで、ゲストも自然と笑顔になる結婚式になるでしょう。
例えば、バルーンやカラフルな紙花を装飾に取り入れたり、ウェルカムドールにお気に入りのキャラクターを使ったりするのもおすすめです。ケーキやスイーツビュッフェもカラフルで可愛らしいデザインにすることで、テーマ性がより強まります。
* 装飾アイデア:カラフルなバルーン、ペーパーフラワー、キャンディカラーのアイテム
* カラーパレット:ピンク、ライトブルー、パステルイエロー、ミント
和風ウェディング
日本の伝統美を取り入れた和風ウェディングは、海外からのゲストがいる場合にも喜ばれるスタイルです。日本古来の美意識や四季の美しさを結婚式に取り入れることで、他にはない特別感のある結婚式になります。
具体的には、和装での挙式や、和モダンな会場装飾、折り鶴や水引などの伝統的なモチーフを取り入れるのがおすすめです。料理も懐石料理や和食を中心にすることで、より一貫性のある演出になります。現代的なアレンジも取り入れることで、堅苦しくない和のウェディングを実現できるでしょう。
* 装飾アイデア:和紙のペーパーアイテム、水引アクセサリー、竹や和花のアレンジメント
* カラーパレット:紅白、藍色、金色、抹茶色
テーマ・コンセプトが決まらない場合の対処法
テーマやコンセプトを決めようとしても、なかなか思いつかない、二人の意見が合わないということもあるでしょう。でも心配いりません。そんな時のための対処法をいくつかご紹介します。焦らず、自分たちらしい結婚式のヒントを見つけていきましょう。
ウェディングプランナーに相談する
プロのウェディングプランナーは、数多くの結婚式をサポートしてきた経験から、お二人に合ったテーマを提案してくれる強い味方です。自分たちでは気づかなかった視点からアドバイスをもらえることも多いでしょう。
例えば、漠然と「おしゃれな結婚式がしたい」という希望を持っている場合でも、プランナーとの会話を通じて「モダンシック」や「スタイリッシュ」など、より具体的なテーマに絞り込んでいけます。日頃の会話や好みのファッション、インテリアの傾向なども参考に、プロならではの視点でアドバイスしてくれるでしょう。
* プランナーとの相談時には、好きな色や雰囲気、憧れる結婚式のイメージなどを伝えましょう
* 雑誌の切り抜きやInstagram、Pinterestなどの保存画像など、視覚的な資料を準備しておくとスムーズです
結婚式テーマ診断を活用する
最近では、簡単な質問に答えるだけでお二人に合った結婚式のテーマを提案してくれる「テーマ診断」サービスも増えています。客観的な視点から提案を受けられるので、自分たちの好みや傾向を再発見するきっかけになるでしょう。
例えば、「好きな季節は?」「休日の過ごし方は?」「憧れの旅行先は?」といった質問に答えるだけで、「あなたにぴったりのウェディングテーマは○○です」と診断してくれるサービスがウェディング情報サイトなどで提供されています。気軽に試せるので、迷った時の参考にしてみてください。
* 複数のテーマ診断を試して、共通して出てくるキーワードに注目してみましょう
* 診断結果をもとに、お二人で「これは確かに私たちらしい」という部分を掘り下げてみてください
様々な結婚式の事例を参考に
結婚情報誌やウェディングサイト、SNSなどで、実際の結婚式の事例を見ていくうちに、「これだ!」と感じるものに出会えることも多いです。視覚的なインスピレーションを得ることで、自分たちの希望も明確になっていきます。
例えば、Instagramで「#ウェディングコンセプト」などのハッシュタグ検索をしたり、Pinterestで「wedding theme」を検索したりすると、世界中の素敵な結婚式アイデアを見ることができます。自分たちが「素敵!」と思った写真を集めていくと、そこに共通点が見えてくるかもしれません。
* 気に入った写真を集めて「自分たちのテーマボード」を作ってみましょう
* 実際の結婚式会場の過去実績写真を見せてもらうのも参考になります
まとめ:自分たちらしい結婚式を叶えるために
結婚式のテーマやコンセプトは、お二人らしさを表現し、一生の思い出に残る特別な一日を創り上げるための重要な要素です。無理に決める必要はなく、お二人の好きなものや価値観、理想の雰囲気から自然と見つかることが理想的です。
テーマがあることで結婚式の準備がスムーズになり、様々な選択肢の中から迷わず決められるようになります。また、統一感のある演出で「この二人らしい」と感じてもらえる結婚式になるでしょう。
決められない場合は、ウェディングプランナーに相談したり、テーマ診断を試したり、様々な事例を参考にしたりして、焦らず自分たちのペースで見つけていきましょう。何より大切なのは、お二人が「これがしたい!」と思えることです。
テーマやコンセプトを決めて、お二人だけの特別な結婚式を創り上げることができたら、それはゲストにもお二人にも忘れられない素敵な一日になることでしょう。
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