結婚式・披露宴の服装選び完全ガイド|ドレス・和装・新郎衣装まで
2025.5.5
結婚式の衣装選びは、多くのカップルにとって最も楽しみにしている準備のひとつ。一方で、選択肢の多さに迷ってしまうことも。このページでは、花嫁・新郎それぞれの衣装について、種類や選び方のポイントをまとめました。あなただけの特別な一日を彩る「運命の1着」を見つけて、一生の思い出に残る結婚式を迎えましょう。
花嫁衣裳:ウェディングドレス
ウェディングドレスの種類と特徴
Aライン
特徴:
- 上半身はフィットし、裾に向かって緩やかなAの字に広がるシルエット
- 体型カバー効果があり、多くの人に似合うスタイル
- クラシックで王道的なイメージ
似合う人:
- どんな体型の方にも調和しやすい万能タイプ
- ヒップやお腹周りをカバーしたい方
- 正統派の花嫁らしさを求める方
おすすめの会場:
- 教会やチャペル
- クラシカルなホテル
- ガーデンウェディング
プリンセスライン
特徴:
- バストからウエストにかけてぴったりと体にフィットし、スカート部分が広がるボリューミーなシルエット
- ウエストの位置が高く見え、脚長効果がある
- 豪華で華やかな印象を与える
似合う人:
- 小柄な方(ドレスのボリュームで存在感が出る)
- ウエストのくびれを強調したい方
- プリンセスのような華やかさを求める方
おすすめの会場:
- 大聖堂や格式高いチャペル
- 大きなバンケットルーム
- 豪華な専門式場
マーメイドライン
特徴:
- 上半身からヒップまでぴったりとフィットし、膝あたりから裾に向かって魚の尾びれのように広がるシルエット
- 女性らしい曲線美を強調
- セクシーでモダンな印象
似合う人:
- スタイルに自信のある方
- くびれのあるボディラインの方
- 大人っぽい雰囲気を求める方
おすすめの会場:
- モダンなレストラン
- 都会的なホテル
- スタイリッシュな会場
スレンダーライン
特徴:
- 縦のラインを強調した細身のシルエット
- シンプルでありながら洗練された印象
- 素材や刺繍、レースなどのディテールが生きる
似合う人:
- すらりとしたスタイルの方
- 小物やアクセサリーで個性を出したい方
- シンプルで上品な雰囲気を求める方
おすすめの会場:
- モダンなレストラン
- 美術館やギャラリー
- スタイリッシュなゲストハウス
エンパイアライン
特徴:
- バストの下から緩やかに広がるシルエット
- 軽やかで動きやすく、ロマンティックな印象
- 腰回りをカバーし、足長効果もある
似合う人:
- 妊娠中の方
- バストを強調したい方
- 動きやすさを重視する方
おすすめの会場:
- ガーデンウェディング
- リゾート会場
- カジュアルな雰囲気の会場
体型別のおすすめドレス
小柄な方:
- ウエストの位置が高いエンパイアライン
- 縦のラインを強調するスレンダーライン
- 小さいドレスを選ぶより、似合うシルエットを選ぶようにすると衣装選びが楽しくなります
ぽっちゃり体型の方:
- Aラインで全体のバランスを整える
- ウエスト位置が高めのデザイン
- 胸元のデザインや装飾で視線を上に誘導
バストが大きい方:
- デコルテをきれいに見せるVネックや適度に開いたスクエアネック
- 肩が隠れるデザインでバランスを取る
- 厚手の生地やしっかりとした作りのドレス
バストが小さい方:
- 胸元のフリルやレース、ビーズなどの装飾で立体感を出す
- ハイウエストのデザイン
- ドレープやギャザーが入ったデザイン
肩幅が広い方:
- Vネックやオフショルダーでラインを縦に見せる
- 袖ありデザインでバランスを取る
- スカート部分にボリュームを持たせる
最新トレンド
2025年のトレンド:
- サステナブル素材を使用したエコフレンドリーなドレス
- 3D花モチーフの立体的な装飾
- ボリューミーな袖のデザイン
- 透け感を楽しむシアーエレメント
- モダンなミニマルデザイン
花嫁衣裳:カラードレス
カラードレスの色選び
人気カラー:
- ピンク系:女性らしさと可愛らしさを表現
- ブルー系:清楚で爽やかな印象
- ラベンダー・パープル系:気品と華やかさを演出
- シャンパンゴールド系:上品で高級感のある雰囲気
- 赤系:情熱的で存在感のある印象
肌トーン別おすすめカラー:
- イエローベース(温かみのある肌色):アイボリー、シャンパンゴールド、コーラル、ピーチ
- ブルーベース(青みがかった肌色):ピュアホワイト、ブルー、ピンク、ラベンダー
季節別おすすめカラー:
- 春:パステルカラー、ライトピンク、ミントグリーン
- 夏:水色、ライトブルー、ラベンダー
- 秋:ボルドー、テラコッタ、モスグリーン
- 冬:ロイヤルブルー、エメラルドグリーン、ディープレッド
デザインと素材のバリエーション
人気のデザイン:
- プリンセスドレス:ボリューミーで華やかなシルエット
- カクテルドレス:膝丈で動きやすく二次会にも最適
- バックスタイルが凝ったデザイン:後ろ姿も美しく見せるデザイン
- アシンメトリーデザイン:モダンで個性的な印象
素材による印象の違い:
- サテン:光沢があり高級感のある仕上がり
- シフォン:軽やかで動きのある印象
- レース:繊細で女性らしい雰囲気
- チュール:ふんわりとした可愛らしい印象
- オーガンジー:透明感があり春夏向き
会場とのコーディネート
会場別おすすめカラードレス:
- ガーデンウェディング:淡いパステルカラーや花柄デザイン
- ホテル:光沢のある高級感のある素材と洗練されたカラー
- レストラン:スタイリッシュなデザインと都会的なカラー
- ゲストハウス:アンティーク調の落ち着いたカラーや装飾
時間帯別おすすめスタイル:
- 昼の結婚式:明るく爽やかなカラー、淡い色味
- 夕方〜夜の結婚式:深みのあるカラーや光沢感のある素材
季節感を演出するポイント:
- 春:花柄や小花のアップリケ装飾
- 夏:軽やかな素材と爽やかなカラー
- 秋:落ち着いたトーンと温かみのある素材
- 冬:ベルベットなどの素材と深みのあるカラー
花嫁衣裳:和装
白無垢・色打掛・引き振袖…和装の種類と特徴
白無垢:
- 特徴:純白の絹織物で作られた最も格式高い婚礼衣装
- 意味:花嫁の清らかさと、これから夫の家の色に染まる「染めなし」を表現
- 適したシーン:神前式、格式高い和婚
色打掛:
- 特徴:華やかな色彩と豪華な刺繍や金彩加工が施された打掛
- 人気の色:赤(紅)、黒、青、緑など
- 適したシーン:披露宴、前撮り、お色直し
引き振袖:
- 特徴:未婚女性の第一礼装である振袖をアレンジした婚礼衣装
- 特色:袖が長く、柄は裾まで続く
- 適したシーン:披露宴、カジュアルな和婚
袴:
- 特徴:着物の上に袴を合わせたカジュアルな和装スタイル
- メリット:動きやすく、個性的なコーディネートが可能
- 適したシーン:カジュアルな披露宴、ガーデンウェディング
色留袖:
- 特徴:既婚女性の第一礼装を婚礼用にアレンジ
- 柄の位置:裾のみに柄がある
- 適したシーン:和洋折衷の披露宴、お色直し
和装に合うヘアスタイル&小物
伝統的なヘアスタイル:
- 文金高島田:白無垢に合わせる最も格式高い髪型
- 綿帽子:白無垢と合わせる伝統的な頭被り
- 角隠し:色打掛などと合わせる頭被り
- 日本髪(勝山、夜会巻き):色打掛などに合わせる髪型
モダンなヘアスタイル:
- 洋髪:和装にも合わせやすい現代的なスタイル
- アップスタイル:かんざしなどの和装小物を活かせる
- ハーフアップ:柔らかな印象で人気
和装小物:
- 筥迫(はこせこ)&懐剣:伝統的な婚礼小物セット
- かんざし:髪型を引き立てる装飾品
- 髪飾り:花や組紐などで作られた装飾
- 扇子:写真撮影時のポイントになる
- 白足袋&草履:足元の正装
メイク:
- 伝統的:白粉を使った白い肌と赤い口紅が特徴
- 現代風:自然な肌色で和装に合う上品なメイク
- 和装に合うポイント:目元より口元を強調する
新郎衣裳
タキシード・フロックコート・モーニング…洋装の種類と特徴
タキシード:
- 特徴:光沢のある襟と側章(サイドライン)が特徴の正礼装
- 種類:ブラック、ホワイト、カラード
- 適したシーン:夕方以降の結婚式、披露宴全般
- コーディネート:蝶ネクタイ、カマーバンド、プリーツシャツ
フロックコート:
- 特徴:燕尾服より丈が長く、前は短く後ろが長い独特のデザイン
- 格式:非常に格式が高い昼の正礼装
- 適したシーン:格式高い会場での昼間の結婚式
- コーディネート:アスコットタイ、チェックやストライプのパンツ
モーニングコート:
- 特徴:前は短く、後ろが燕尾になっている上着
- 格式:昼の正礼装
- 適したシーン:教会式や格式高い昼間の結婚式
- コーディネート:アスコットタイ、グレーのストライプパンツ
燕尾服:
- 特徴:後ろが二つに分かれた「燕の尾」のような形状
- 格式:夜の最高礼装
- 適したシーン:格式高い夜の結婚式
- コーディネート:白いウェストコート、白蝶ネクタイ
タキシードのカラーバリエーション:
- ブラック:最もオーソドックスで格式高い印象
- ネイビー:柔らかい印象で人気上昇中
- グレー:落ち着いた雰囲気で上品
- ホワイト:華やかで存在感がある
- バーガンディ・ボルドー:個性的で洗練された印象
新郎和装
紋付袴:
- 特徴:黒や紺の羽織に家紋を入れ、袴を合わせた男性の正装
- 格式:最も格式の高い和装
- 適したシーン:神前式、格式高い和の結婚式
色紋付:
- 特徴:紋付と同じ形式だが、色のバリエーションがある
- 適したシーン:カジュアルな和婚、お色直し
着流し:
- 特徴:羽織を着ず、着物だけを着用するスタイル
- 適したシーン:カジュアルな和婚、夏の結婚式
袴の種類:
- 縞袴:格式高い印象
- 無地袴:シンプルで合わせやすい
- 卒業式袴:カジュアルで個性的
小物:
- 雪駄:伝統的な履物
- 羽織紐:装飾的な役割も果たす
- 扇子:写真撮影のアクセントに
花嫁衣裳とのコーディネート
洋装同士の組み合わせ:
- ウェディングドレス×タキシード:王道の組み合わせ
- カラードレス×カラータキシード:色のトーンを合わせる
- ウェディングドレス×モーニングコート:格式高い昼の結婚式に
和装同士の組み合わせ:
- 白無垢×黒紋付袴:最も格式高い伝統的な組み合わせ
- 色打掛×色紋付:色のコーディネートを楽しむ
- 引き振袖×着流し:カジュアルな和婚に
和洋ミックス:
- ウェディングドレス×紋付袴:和と洋の調和を楽しむ
- 色打掛×タキシード:モダンな印象
- コーディネートのポイント:色や格式のバランスを考慮する
衣裳選びのポイントと注意点
衣裳選びのスケジュール
理想的なスケジュール:
- 挙式の8〜12ヶ月前:衣裳店やブランドのリサーチ開始
- 挙式の6〜8ヶ月前:衣裳試着、仮予約
- 挙式の4〜6ヶ月前:衣裳決定・契約
- 挙式の2〜3ヶ月前:フィッティング、小物合わせ
- 挙式の1ヶ月前:最終フィッティング
準備のポイント:
- 土日祝は混み合うため、平日の試着がおすすめ
- 1日に見る衣裳の数は3〜5着が適当
- メイク・ヘアスタイルのイメージも一緒に考える
- 写真や動画で記録を残しておく
衣裳試着時の持ち物:
- 普段使用している下着
- 結婚式当日に使用予定の靴(または同じヒールの高さの靴)
- ヘアアクセサリーやジュエリーの候補
試着時のチェックポイント
ドレス試着のポイント:
- 立った姿だけでなく、座った時の見え方もチェック
- 腕を上げた時の窮屈さはないか
- 歩きやすさ、動きやすさを確認
- 実際に着用する靴のヒールの高さで試着
- 会場の階段や座席に合わせたデザイン選び
和装試着のポイント:
- 着付けの仕上がりと着崩れのしにくさをチェック
- 長時間の着用でも快適かどうか
- 帯の結び方や装飾の好みを伝える
- 肌触りや重さを確認
- 季節に合った素材選び
タキシード試着のポイント:
- 肩幅と袖丈が適切か
- ウエストのフィット感
- ボタンを留めた時の圧迫感はないか
- 座った時にパンツの長さが適切か
- 蝶ネクタイやシャツとの相性
予算の決め方
衣裳の予算目安:
- ウェディングドレスのレンタル:10〜40万円
- カラードレスのレンタル:8〜30万円
- 和装のレンタル:15〜50万円
- 新郎衣裳のレンタル:5〜15万円
- 購入の場合:レンタル料の2〜3倍が目安
予算配分のポイント:
- 結婚式全体の予算の10〜15%程度が衣裳費の目安
- 写真に残る重要な要素なので、予算配分を多めに設定する人も
- 小物やアクセサリーの費用も忘れずに計上
- ヘアメイク料金も含めて考える
コストを抑えるコツ:
- オフシーズン(夏や冬)のキャンペーンを利用
- 平日割引を活用
- パックプランを検討
- 前撮りと当日で異なる衣裳店を利用
レンタルと購入、どちらがおすすめ?
レンタルのメリット:
- コストを抑えられる
- 保管や手入れの心配がない
- プロによるフィッティングとメンテナンス
- 複数の衣裳を着られる
レンタルのデメリット:
- 選択肢が限られる
- 細かい調整に限界がある場合も
- 人気の衣裳は予約が取りにくい
- 返却期限がある
購入のメリット:
- 思い出として残せる
- 細部までこだわったオーダーメイドが可能
- 前撮りや二次会など複数回着用できる
- 子供に譲ることもできる
購入のデメリット:
- コストが高い
- 保管場所が必要
- クリーニングや管理が必要
- 着用機会が限られる
おすすめの選択:
- ウェディングドレス:特別な思い入れがなければレンタルが主流
- カラードレス:レンタルが一般的
- 和装:伝統的な柄や家紋入りなら購入を検討
- 新郎衣裳:レンタルが一般的
よくある質問
妊娠中の衣裳選びはどうすればいい?
時期別のポイント:
- 初期(〜4ヶ月):通常のドレスでも対応可能な場合が多い
- 中期(5〜7ヶ月):マタニティ対応のドレスを選ぶ
- 後期(8ヶ月〜):体調と相談しながら楽なデザインを選ぶ
おすすめのドレスタイプ:
- エンパイアライン:バストの下から広がるデザインで腹部に負担がない
- Aライン:適度なゆとりがあり調整しやすい
- 背中編み上げタイプ:サイズ調整が可能
和装の場合:
- 帯の結び方を工夫(腹部に負担をかけない「お太鼓」など)
- 妊娠期間に合わせた着付けの相談を早めにする
- 羽織物を活用して体型カバー
注意点:
- 試着時期と結婚式当日の体型変化を考慮
- 長時間の着用でも負担にならないよう素材や重さに注意
- 靴は足がむくみやすいことを考慮して選ぶ
親族の服装マナーは?
母親の服装:
- 洋装:フォーマルドレス、アンサンブル、セットアップスーツ
- 和装:色留袖、訪問着
- 色選び:花嫁の母は薄め、花婿の母は濃い目の色が伝統的
父親の服装:
- 洋装:モーニングコート、ダークスーツ
- 和装:紋付袴
- 新郎よりも格式を下げるのがマナー
兄弟姉妹の服装:
- 兄弟:ダークスーツ、タキシード(兄弟で揃える場合も)
- 姉妹:フォーマルドレス、訪問着(姉妹で揃える場合も)
- 親族らしさを出しつつ、お揃いコーデも人気
祖父母の服装:
- 祖父:モーニングコート、ダークスーツ、紋付袴
- 祖母:色留袖、訪問着、フォーマルスーツ
- 動きやすさと体調を考慮した選択を
子連れ結婚式、子供は何を着せればいい?
年齢別おすすめコーディネート:
男の子:
- 乳幼児:フォーマルロンパース、小さめのスーツ
- 幼稚園〜小学生:タキシード風スーツ、蝶ネクタイ付きシャツ
- 中学生以上:大人と同様のフォーマルスーツ
女の子:
- 乳幼児:ドレス、フォーマルワンピース
- 幼稚園〜小学生:発表会用ドレス、フォーマルワンピース
- 中学生以上:ジュニアサイズのドレス、フォーマルウェア
リングボーイ・フラワーガールの衣装:
- 新郎新婦の衣装と色や雰囲気を合わせる
- 本人が長時間快適に過ごせるデザイン選び
- 子供用タキシードやミニウェディングドレスなどが人気
注意点:
- 着脱しやすいデザイン
- 汚れても良い素材選び
- 靴は歩き慣れたものを選ぶ
- 予備の服も用意しておく
まとめ:最高の1日を彩る、とっておきの衣裳を
結婚式の衣装選びは、人生の特別な1日をどう彩るかを決める大切な要素です。流行や周囲の意見も参考にしながらも、最終的には「自分たちらしさ」を大切にした選択をすることが、後悔のない結婚式への第一歩となります。
衣装選びのプロセスそのものも、結婚式準備の大切な思い出になります。ぜひパートナーや家族と一緒に楽しみながら、最高の1着を見つけてください。
何度も試着をして、「これだ」と心から思える運命の1着に出会えたとき、結婚式当日はさらに特別なものになるでしょう。
電話でお問合せ
LINEでお問合せ