結婚式の引き出物|金額相場や喜ばれる品物、のしなどの基本マナーも紹介
2025.4.4
結婚式の準備で悩むもののひとつが引き出物。ゲストへの感謝の気持ちを込めて選ぶ大切なアイテムですが、相場や選び方、マナーなど気になることがたくさんありますね。この記事では、引き出物の基本から喜ばれる選び方まで、詳しくご紹介します。
引き出物とは? なぜ贈る? 結婚式における役割
引き出物は、結婚式に参列してくれたゲストへの感謝の気持ちを形にした贈り物です。単なるお土産ではなく、新郎新婦の心遣いが込められた大切なアイテム。ゲストとの絆を深め、結婚式の思い出を持ち帰ってもらう役割があります。
たとえば、長年お世話になった恩師に贈る引き出物には、感謝の気持ちと共に、これからも変わらぬ関係を築いていきたいという願いが込められています。また、遠方から駆けつけてくれた友人への引き出物には、その労を気遣う気持ちが表現されているのです。
引き出物を選ぶ際は、ゲストとの関係性や、結婚式のテーマ、二人の想いなどを考慮することが大切です。ゲストの立場に立って、喜んでもらえるものを選ぶことが、引き出物選びの基本となります。
引き出物の相場
引き出物の相場は、ゲストとの関係性や地域、結婚式のスタイルによって大きく異なります。適切な金額を知ることで、失礼のない引き出物選びができます。ここでは、それぞれの状況に応じた相場をご紹介します。
ゲストとの関係性別の相場(友人・親族・上司)
ゲストとの関係性によって、引き出物の相場は変わってきます。一般的な目安は以下の通りです:
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友人:3,000円〜5,000円
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親族:5,000円〜10,000円
- 職場関係・同僚:3,000円〜10,000円
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上司:10,000円〜15,000円
上記を目安に、個々の関係性や状況に応じて柔軟に対応することが大切です。例えば、特に親しい友人や、お世話になった上司には、少し高めの金額設定にするなど、配慮が必要です。
地域別の相場(関東・関西など)
引き出物の相場は、地域によっても異なります。一般的に、都市部のほうが地方よりも高めの傾向があります:
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関東:5,000円〜10,000円
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関西:4,000円〜8,000円
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地方:3,000円〜7,000円
上記を目安に、地域の慣習や文化も考慮に入れて適切な金額を設定しましょう。例えば、関西では「粗品」という考え方が強く、関東よりも控えめな金額設定が一般的です。
結婚式のスタイル別の相場(挙式のみ・披露宴あり・カジュアル・フォーマル)
結婚式のスタイルによっても、引き出物の相場は変わってきます:
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挙式のみ:3,000円〜5,000円
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披露宴あり:5,000円〜10,000円
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カジュアルウェディング:3,000円〜7,000円
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フォーマルウェディング:7,000円〜15,000円
結婚式全体の雰囲気や規模に合わせて、引き出物の金額を設定することが大切です。例えば、少人数のアットホームな結婚式では、金額よりも心のこもった選び方が重要になるでしょう。
引き出物の種類とそれぞれの相場

引き出物には様々な種類があり、それぞれに特徴や相場があります。ここでは、代表的な引き出物の種類とその相場をご紹介します。ゲストの好みや結婚式のテーマに合わせて、最適な引き出物を選びましょう。
カタログギフト
カタログギフトは、ゲストが好みの商品を選べる人気の引き出物です。相場は以下の通りです:
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スタンダードタイプ:3,000円〜5,000円
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プレミアムタイプ:5,000円〜10,000円
ゲストの好みに合わせて選べる自由度の高さが魅力です。例えば、幅広い年齢層のゲストがいる場合、カタログギフトなら各自のライフスタイルに合った商品を選んでもらえます。ただし、選ぶ手間がかかるという点も考慮しましょう。
体験ギフト
近年人気の体験ギフトは、思い出に残る体験を提供します。相場は以下の通りです:
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スタンダードコース:5,000円〜10,000円
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プレミアムコース:10,000円〜20,000円
ユニークで記憶に残りやすいのが特徴です。例えば、グルメ体験やアクティビティなど、ゲストの興味に合わせた選択肢を用意することで、喜ばれる引き出物になります。ただし、利用期限や地域制限がある場合もあるので注意が必要です。
商品(食器・タオル・食品など)
実用的な商品も、定番の引き出物として人気です。相場は以下の通りです:
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食器セット:3,000円〜8,000円
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高級タオルセット:3,000円〜6,000円
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高級食品セット:4,000円〜10,000円
日常生活で使える実用性が魅力です。例えば、新郎新婦の出身地の特産品や、結婚式のテーマに合わせた商品を選ぶことで、思い出深い引き出物になります。ただし、ゲストの好みや生活スタイルを考慮する必要があります。
ゲストに喜ばれる引き出物選びのポイント
ゲストに喜ばれる引き出物を選ぶには、いくつかのポイントがあります。ここでは、年代やライフスタイルに合わせた選び方、複数贈る場合の組み合わせ方、持ち帰りやすさへの配慮など、重要なポイントをご紹介します。
年代やライフスタイルに合わせた選び方
ゲストの年代やライフスタイルを考慮することで、より喜ばれる引き出物を選ぶことができます。以下のポイントを参考にしてください:
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若い世代:トレンド感のあるアイテムや体験ギフト
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中年層:実用的な家電や高級食材
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シニア世代:健康グッズや伝統工芸品
ゲストの生活スタイルや興味に合わせた選択が重要です。例えば、子育て世代には家族で楽しめるギフト、一人暮らしの友人には便利な調理器具など、ゲストの日常生活に寄り添った選び方をしましょう。
複数贈る場合の組み合わせ方
複数の引き出物を組み合わせる場合は、バランスと統一感が大切です。以下のような組み合わせ方を考えてみましょう:
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メインギフト+サブギフト(例:カタログギフト+お菓子)
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実用品+消耗品(例:タオルセット+入浴剤)
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地元の特産品+全国区の人気商品
テーマ性のある組み合わせを心がけることで、より印象に残る引き出物になります。例えば、新郎新婦の出身地にちなんだ特産品と、その地域の名産品を使ったスイーツを組み合わせるなど、ストーリー性のある選び方も素敵です。
個包装や持ち帰りやすさへの配慮
ゲストの利便性を考えた引き出物選びも重要です。以下のポイントに注意しましょう:
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コンパクトで軽量なアイテム
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個包装されている商品
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破損しにくい梱包
ゲストの帰宅時の負担を軽減することが大切です。例えば、遠方からのゲストには特に配慮が必要で、宅配サービスを利用するなどの対応も検討しましょう。また、環境に配慮した包装材を使用するなど、サステナビリティの観点も忘れずに。
引き出物に関するマナー
引き出物には、守るべきマナーがいくつかあります。ここでは、のしの書き方、数の決まり事、渡し方など、基本的なマナーについてご紹介します。これらのマナーを押さえることで、ゲストへの感謝の気持ちをより適切に伝えることができます。
のしの書き方
のしは、贈り物に添える伝統的な飾りで、感謝の気持ちを表現します。引き出物ののしの基本的な書き方は以下の通りです:
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表書き:「寿」または「内祝」
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名前:新郎新婦の連名(フルネーム)
例えば、「寿 山田太郎・花子」のように記します。ただし、最近ではのしを省略するケースも増えているので、結婚式全体の雰囲気に合わせて判断しましょう。
数の決まり事
引き出物の数には、いくつかの決まり事があります:
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基本は奇数(1つ、3つ、5つなど)
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偶数や4つは避ける(4は「死」を連想させるため)
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贈る相手や関係性によって数を変える
日本の文化的な背景を理解することが重要です。例えば、親族には3つ、一般のゲストには1つというように、関係性に応じて数を調整することもあります。ただし、最近では必ずしもこれらの決まりにとらわれない傾向もあるので、柔軟に対応しましょう。
渡し方
引き出物の渡し方にも、いくつかのポイントがあります:
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受付で渡す方法
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席に置いておく方法
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お見送り時に手渡しする方法
ゲストの利便性と、感謝の気持ちを直接伝える機会のバランスを考慮しましょう。例えば、お見送り時に手渡しすれば、直接感謝の言葉を伝えられるというメリットがあります。
引き出物準備のスケジュール
引き出物の準備は、計画的に進めることが大切です。結婚式の半年前から始めるのが理想的です。以下のスケジュールを参考にしてください:
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6ヶ月前:予算設定、ゲストリスト作成
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5ヶ月前:引き出物の種類を決定
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4ヶ月前:具体的な商品を選定
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3ヶ月前:発注・手配
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2ヶ月前:のしや包装の確認
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1ヶ月前:納品・最終確認
余裕を持ったスケジュール管理が重要です。例えば、人気の商品は在庫切れになることもあるので、早めに決定・発注することをおすすめします。また、予期せぬトラブルに備えて、納品後の確認時間も十分に確保しましょう。
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