職場・会社への結婚報告!上司への伝え方と入籍のみの場合
2025.7.8
ご結婚おめでとうございます!人生の大きな節目である結婚が決まり、喜びとともに「職場や会社への結婚報告、どうすればいいんだろう…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。特に初めての経験であれば、誰に、いつ、どのように伝えれば失礼なく、円滑に進められるのか、不安に感じるのは当然のことです。
この記事では、そんなあなたの悩みを解決するために、職場や会社への結婚報告に関する基本的なマナーから、上司への具体的な伝え方、入籍のみの場合の報告方法、さらにはメールでの報告例文まで、網羅的に解説します。この記事を読めば、自信を持って結婚報告に臨むことができ、上司や同僚と良好な関係を保ちながら、スムーズに手続きを進めることができるでしょう。
結婚報告の最適なタイミング
結婚が決まったら、まず考えたいのが職場への報告のタイミングです。早すぎても迷惑をかけるかもしれませんし、遅すぎると「聞いていないよ」と不信感を与えてしまう可能性も。ここでは、一般的な目安や状況別の適切なタイミングについて解説します。
一般的な報告時期の目安
結婚報告の一般的な目安は、結婚式の3ヶ月前と言われています。これは、結婚式の準備やハネムーンのための休暇申請、場合によっては業務の引き継ぎなどを考慮すると、余裕を持ったタイミングだからです。
もちろん、会社の慣習や状況によって最適な時期は異なります。大切なのは、直属の上司にまず相談し、指示を仰ぐことです。
入籍のみの場合の報告タイミング
挙式や披露宴を行わず、入籍のみの場合の結婚報告は、入籍予定日の1ヶ月前〜入籍後1週間以内を目安に報告するのが一般的です。
- 入籍前に報告する場合 今後の手続き(氏名変更、社会保険など)について相談しやすくなります。
- 入籍後に報告する場合 事後報告にはなりますが、確実な情報として伝えられます。
どちらの場合も、会社の手続きに支障が出ないよう、早めに上司に相談することが重要です。
挙式・披露宴がある場合の報告時期
挙式・披露宴を行う場合は、招待状を渡すタイミングよりも前に、まず口頭で報告するのがマナーです。一般的には、結婚式の3ヶ月〜半年前に報告することが多いでしょう。
- 招待する上司や同僚へは早めに報告 日程調整のお願いも兼ねて、個別に報告しましょう。
- 結婚に伴う休暇取得の相談 ハネムーンなどで長期休暇を取得する場合は、業務への影響を考慮し、できるだけ早く相談することが大切です。
報告が早すぎる・遅すぎるリスク
結婚報告のタイミングは非常に重要です。
- 報告が早すぎるリスク
- 結婚が正式に決まる前(例:プロポーズ直後など)に報告すると、万が一状況が変わった場合に気まずくなる可能性があります。
- あまりに早い段階での報告は、周囲に「気が早い」という印象を与えかねません。
- 報告が遅すぎるリスク
- 最も避けたいのは、報告が遅れることによる信頼関係の損失です。
- 休暇申請や各種手続きがスムーズに進まない可能性があります。
- 人づてに結婚の噂が広まってしまうと、上司や会社に対して失礼にあたります。
適切なタイミングで報告することが、円満な職場関係を維持する上で非常に大切です。
結婚報告の相手と順番
結婚報告は、伝える相手と順番も重要です。誰に最初に伝えるべきか、どのような順番で報告を進めれば良いのか、基本的なルールを理解しておきましょう。
直属の上司への報告が最優先
結婚報告は、まず直属の上司に行うのが鉄則です。これは、今後の業務調整や手続きにおいて、上司の承認や指示が必要になるためです。
- なぜ直属の上司が最初なのか?
- 組織の指揮命令系統を守るためです。
- 今後の働き方(休暇、業務分担など)について最初に相談すべき相手だからです。
- 他の人から上司の耳に入る前に、直接伝えるのがマナーです。
必ず最初に、直属の上司にアポイントを取り、対面で報告しましょう。
先輩・同僚への報告の順番
直属の上司への報告が終わったら、次は先輩や同僚に報告します。
- まずは同じ部署の先輩や親しい同僚から 日頃お世話になっている人たちへ、感謝の気持ちとともに報告しましょう。
- 報告のタイミングは上司に相談 上司から「〇〇さんには私から話しておくよ」と言われる場合や、「部署のミーティングで発表してほしい」など指示がある場合もあります。勝手に進めず、上司の指示を仰ぎましょう。
- 社内結婚の場合は特に慎重に お相手の部署との兼ね合いもあるため、二人でよく話し合い、双方の上司に同じタイミングで報告できるよう調整することが大切です。
他部署・関連部署への報告
業務上関わりのある他部署や関連部署の方々へも、必要に応じて報告します。
- 報告の範囲とタイミングは上司と相談 どの部署の誰まで報告すべきか、いつ頃伝えるのが適切か、上司に確認しましょう。
- 業務に影響がある場合は早めに 例えば、結婚に伴い担当業務が変わる場合や、長期休暇を取得する場合は、関係各所に迷惑がかからないよう、早めに情報共有することが大切です。
取引先への報告が必要な場合
社外の取引先へ結婚報告をするかどうかは、会社の方針や業務内容によって異なります。
- 基本的には上司に判断を仰ぐ 自己判断で報告するのではなく、まずは上司に相談しましょう。
- 氏名変更がある場合は報告が必要なケースも 名刺の名前が変わる場合や、担当者が変更になる場合は、適切なタイミングで報告する必要があります。
- 伝える内容 結婚の事実、氏名変更の有無、今後の連絡先などを簡潔に伝えます。私的な内容に踏み込みすぎないよう注意しましょう。
結婚報告の基本マナーと伝え方
結婚報告は、社会人としてのマナーが問われる場面です。相手に失礼なく、誠意をもって伝えるための基本的なマナーと、具体的な伝え方について解説します。
対面報告が基本!アポの取り方
結婚報告は、可能な限り対面で行うのが最も丁寧な方法です。特に上司への報告は、必ず対面で行いましょう。
- アポイントの取り方
- 「〇〇部長(課長)、少々お話したいことがございますので、お時間をいただけますでしょうか」と、まずは口頭かメールでアポイントを取ります。
- メールでアポイントを取る場合は、件名に「【〇〇(自分の名前)】ご相談のお願い」などと記載し、本文で「私事で恐縮ですが、ご報告したいことがございます。つきましては、〇月〇日〇時頃、5分から10分ほどお時間を頂戴できますでしょうか。」といった形で依頼します。
- 「結婚の報告」と具体的に伝える必要はありません。「個人的なご報告」といった表現で十分です。
- 報告する場所 会議室など、他の人に話が聞こえない静かな場所を選びましょう。
上司への切り出し方と例文
上司への報告は緊張するかもしれませんが、誠意をもって伝えれば大丈夫です。
- 切り出し方 「本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。私事で大変恐縮なのですが、この度、結婚することになりましたので、ご報告させていただきます。」 このように、まずはお礼と結婚の事実を簡潔に伝えます。
- 伝えるべきこと(例文に含む)
- 結婚(入籍)予定日
- 結婚相手について(社外の人か、社内の人かなど、差し支えない範囲で)
- 結婚式の予定(時期、招待の有無など)
- 今後の働き方について(結婚後も仕事を続ける意思、氏名変更の希望、休暇取得の希望など)
- 感謝の言葉と今後の抱負
- 例文 「本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。 私事で大変恐縮なのですが、この度、結婚することになりましたので、ご報告させていただきます。 お相手は社外の方で、〇月〇日に入籍する予定です。 結婚式は〇月頃を予定しており、改めてご挨拶に伺わせていただきたいと考えております。 結婚後も、これまで通り仕事に励んでまいりたいと考えております。 今後、お手続き等でご迷惑をおかけすることもあるかと存じますが、引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。」
大切なのは、自分の言葉で誠実に伝えることです。
伝えるべき必須項目リスト
結婚報告の際に、最低限伝えるべき項目をリストアップしました。事前に整理しておくと、スムーズに報告できます。
- 結婚するという事実 まず、結婚することを明確に伝えます。
- 結婚(入籍)予定日 具体的な日付を伝えましょう。
- 結婚相手について 社外の人か、社内の人か。社内の場合は相手の名前と部署も伝えます。プライベートな情報なので、詳細は無理に話す必要はありません。
- 結婚式の予定
- 挙式・披露宴の有無
- 予定している時期
- 上司や同僚を招待するかどうか(招待する場合は、後日改めて正式に招待状を渡す旨を伝える)
- 今後の働き方について
- 結婚後も仕事を続ける意思
- 氏名変更の希望(旧姓使用を希望する場合も伝える)
- ハネムーンなどで休暇を取得する場合は、その希望時期と期間
- その他(必要に応じて)
- 妊娠している場合はその事実と体調について
- 住所変更の有無
これらの情報を整理し、簡潔に伝えられるように準備しておきましょう。
報告時の服装と態度・言葉遣い
報告時の服装や態度、言葉遣いも、相手に与える印象を左右します。
- 服装 普段通りの勤務時の服装で問題ありませんが、清潔感のある身だしなみを心がけましょう。派手な服装やカジュアルすぎる服装は避けるのが無難です。
- 態度
- 真摯で誠実な態度で臨みましょう。
- 緊張するかもしれませんが、落ち着いて、相手の目を見て話すことを意識してください。
- 嬉しさのあまり、浮かれた態度は控えめに。
- 言葉遣い
- 丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
- 「結婚します!」といったフランクすぎる表現ではなく、「結婚することになりました」「結婚いたします」といった表現が適切です。
- 上司や先輩に対しては、敬語を正しく使いましょう。
社会人としての常識的な振る舞いを意識することが大切です。
状況別!結婚報告のポイント
結婚の状況は人それぞれです。ここでは、いくつかのケース別に結婚報告のポイントと例文を紹介します。
入籍のみの場合の伝え方と例文
挙式や披露宴を行わず、入籍のみの場合の報告です。
- ポイント
- 挙式・披露宴を行わないことを明確に伝える 「結婚式は行わず、入籍のみとする予定です」とはっきり伝えましょう。
- 今後の手続きについて相談する 氏名変更や社会保険の手続きなど、会社で行うべき手続きについて確認しましょう。
- 上司への報告例文(入籍のみ) 「本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。 私事で恐縮ですが、この度、結婚することになりましたので、ご報告させていただきます。 お相手は社外の方で、〇月〇日に入籍する予定です。 結婚式や披露宴は現在のところ予定しておりません。 結婚後も、これまで通り仕事に励んでまいりたいと考えております。 つきましては、今後の手続きについてご相談させていただきたいのですが、よろしいでしょうか。 引き続きご指導のほど、よろしくお願いいたします。」
社内結婚の場合の注意点
社内結婚の場合は、特に周囲への配慮が必要です。
- 注意点
- 二人で報告のタイミングを合わせる どちらか一方だけが先に報告したり、情報にずれがあったりすると混乱を招きます。必ず二人で話し合い、それぞれの直属の上司に同じタイミングで報告できるよう調整しましょう。
- 報告する範囲を相談する どこまでの範囲に、どのように報告するか、二人とそれぞれの上司とでよく相談しましょう。
- 職場での振る舞いに注意する 結婚後も、公私混同と受け取られるような振る舞いは避け、節度ある態度を心がけましょう。
- 旧姓使用の希望も伝える 仕事上、旧姓を使い続けたい場合は、その旨も報告時に伝えましょう。
- 上司への報告例文(社内結婚) 「本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。 私事で大変恐縮ではございますが、この度、同じ部署の〇〇さんと結婚することになりましたので、ご報告させていただきます。 (お相手の〇〇さんも、本日、〇〇部長にご報告させていただいております。) 入籍は〇月〇日を予定しております。 結婚後も、二人で力を合わせ、より一層仕事に励んでまいりたいと考えております。 今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。」
授かり婚の場合の報告と配慮
妊娠している「授かり婚」の場合は、報告のタイミングや内容に特に配慮が必要です。
- ポイント
- できるだけ早く、安定期に入る前に直属の上司に報告する 体調の変化や今後の働き方(産休・育休の取得など)について、早めに相談する必要があります。
- 妊娠の事実と体調について正直に伝える 「実は、新しい命を授かっておりまして…」と正直に伝え、現在の体調や今後の見通しについて話しましょう。
- 今後の働き方や休暇について相談する 産休・育休の取得希望や、業務の調整について、上司とよく相談しましょう。
- 周囲への報告のタイミングは上司と相談 体調が不安定な時期でもあるため、他の同僚への報告タイミングは慎重に。上司の指示を仰ぎましょう。
- 上司への報告例文(授かり婚) 「本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。 私事で大変恐縮なのですが、ご報告がございます。この度、結婚することになりました。 お相手は社外の方で、〇月〇日に入籍を予定しております。 実は、新しい命を授かっておりまして、現在妊娠〇ヶ月です。 今後の働き方や産休・育休の取得につきまして、ご相談させていただきたく存じます。 体調管理に気を配りながら、できる限り業務に支障が出ないよう努めてまいりますので、 何卒よろしくお願いいたします。」
再婚の場合の報告の仕方
再婚の場合、どこまで伝えるべきか悩むかもしれません。
- ポイント
- 「再婚である」とあえて伝える必要はない場合が多い 会社への報告は、あくまで「結婚」という事実を伝えることが主目的です。過去の結婚歴について、自ら詳細を話す必要はありません。
- 聞かれたら正直に、簡潔に答える もし上司や同僚から尋ねられた場合は、隠すことなく正直に、ただし簡潔に伝えれば良いでしょう。
- 扶養家族や氏名変更など、手続きに必要な情報は正確に伝える 事務手続き上、必要な情報(例えば、扶養家族の変更など)は正確に伝えましょう。
- 伝え方の例 基本的には初婚の場合と同じように報告します。 「私事で恐縮ですが、この度、結婚することになりました。」 もし、以前の結婚を知っている上司であれば、「この度、ご縁がありまして再婚することになりました」と伝えても良いでしょう。
大切なのは、誠実な態度で報告することです。
メールでの結婚報告例文集
基本は対面での報告ですが、やむを得ない事情(上司が出張中、勤務形態がリモートワーク中心など)で直接会えない場合や、広範囲に知らせる場合にはメールも活用されます。ここでは、相手別のメール例文とマナーを紹介します。
上司へのメール報告例文
上司への結婚報告は、本来は対面が望ましいです。メールで報告する場合は、まず対面で報告できないお詫びを添え、後日改めて挨拶に伺う旨を伝えるのがマナーです。
件名:【〇〇(自分の名前)】結婚のご報告
〇〇部長
いつも大変お世話になっております。 〇〇部〇〇課の〇〇(自分の名前)です。
私事で大変恐縮ですが、この度結婚することになりましたのでご報告させていただきます。 本来であれば直接お伺いしご報告すべきところ、メールでのご連絡となり申し訳ございません。
お相手は社外の方で、〇月〇日に入籍を予定しております。 結婚式は〇月頃を予定しており、改めてご挨拶に伺わせていただきたいと考えております。
結婚後も、これまでと変わらず仕事に邁進してまいります。 今後、氏名変更や各種手続き等でご迷惑をおかけすることもあるかと存じますが、 引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
後日改めてご挨拶にお伺いいたしますが、取り急ぎご報告申し上げます。
署名 〇〇部〇〇課 〇〇 〇〇(自分の名前) 内線:XXXX メールアドレス:XXXX@XXXX.co.jp
同僚・チームへのメール報告例文
同僚やチームメンバーへは、上司への報告後、タイミングを見計らって報告します。親しい間柄であっても、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
件名:【ご報告】結婚いたしました(〇〇部 〇〇)
〇〇部の皆様/チームメンバーの皆様
いつもお世話になっております。〇〇です。
この度、私事で恐縮ですが、〇月〇日に入籍いたしましたことをご報告させていただきます。 (結婚式は〇月頃を予定しております。)
結婚後も変わらず仕事に励んでまいりますので、 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
簡単ではございますが、ご報告とさせていただきます。
署名 〇〇部〇〇課 〇〇 〇〇(自分の名前)
社内全体への一斉メール例文
会社によっては、社内イントラネットや一斉メールで全社員に報告するケースもあります。その場合は、会社規定や上司の指示に従いましょう。
件名:結婚のご報告(〇〇部 〇〇)
社員各位
お疲れ様です。〇〇部〇〇課の〇〇(自分の名前)です。
この度、私事で恐縮ではございますが、〇月〇日に結婚いたしましたことをご報告させていただきます。 (お相手は社外の方です/〇〇部の〇〇さんと結婚いたしました。)
結婚後も、より一層業務に励んでまいりますので、 今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
署名 〇〇部〇〇課 〇〇 〇〇(自分の名前)
メール報告の件名と送信マナー
メールで結婚報告をする際の件名と、基本的な送信マナーです。
- 件名
- 一目で内容がわかるように具体的に記載しましょう。
- 例:「結婚のご報告(〇〇部 〇〇)」「【ご報告】結婚いたしました(〇〇)」
- 送信マナー
- 送信タイミング 上司への報告を済ませた後、上司の許可や指示を得てから送信しましょう。業務時間内、特に始業直後や終業間際、昼休みなどは避けるのが無難です。
- 宛先(TO, CC, BCC)
- TO: 主に報告したい相手(例:直属の上司、チームメンバー)
- CC: 情報を共有しておきたい関係者(例:関連部署の担当者)
- BCC: 一斉送信で、かつ受信者同士のメールアドレスを伏せたい場合(例:社内全体への報告で、プライバシーに配慮する場合)。ただし、社内全体への報告は、会社指定の方法があるか確認しましょう。
- 本文 簡潔かつ丁寧に。私的な内容になりすぎないよう注意しましょう。
- 署名 部署名、氏名、連絡先を忘れずに記載します。
メールはあくまで補助的な手段と考え、可能な限り直接伝える努力をしましょう。
結婚報告で避けるべきNG行動
良かれと思ってした行動が、実はマナー違反だった…ということにならないよう、結婚報告で避けるべきNG行動を事前に確認しておきましょう。
SNSでの先行報告は避けるべき
職場の人に直接報告する前に、FacebookやInstagramなどのSNSで結婚を発表するのは絶対に避けましょう。
- なぜNGなのか?
- 上司や同僚がSNSを通じて先に知ってしまった場合、「なぜ直接言ってくれないのか」と不快に感じたり、軽んじられたと感じたりする可能性があります。
- 社会人としての礼儀に欠ける行為と見なされます。
職場への報告が全て済んでから、SNSでの報告を検討しましょう。その際も、公開範囲には十分注意が必要です。
噂話や人づてでの報告はNG
「〇〇さんから聞いたんだけど…」という形で、上司や同僚の耳に結婚の事実が入るのは非常に失礼です。
- なぜNGなのか?
- 報告すべき相手に直接伝えないのは、誠意がないと受け取られます。
- 正確な情報が伝わらず、誤解を招く可能性もあります。
必ず自分の口から、適切な相手に、適切な順番で報告しましょう。
朝礼での突然の報告の注意点
朝礼など、大勢の前でいきなり結婚報告をするのは、状況によっては避けた方が良い場合があります。
- 注意点
- 必ず事前に直属の上司に相談し、許可を得る 朝礼での報告が適切かどうか、上司の判断を仰ぎましょう。
- 個人的な報告の場ではない可能性 朝礼は業務連絡や情報共有の場であり、個人的な報告に時間を割くことを快く思わない人もいるかもしれません。
- サプライズのつもりでも、準備不足と思われることも 事前に根回しなく突然報告すると、周囲を困惑させる可能性があります。
上司の許可が得られた場合でも、手短に、感謝の言葉を添えて報告するのがマナーです。
業務に支障が出る報告の仕方
結婚報告は喜ばしいことですが、報告の仕方によっては業務に支障をきたす可能性があります。
- 避けるべき例
- 上司や同僚が忙しい時間帯に報告する 相手の状況を考えず、自分のタイミングだけで報告するのは避けましょう。
- 長々と個人的な話をする 結婚の喜びを伝えたい気持ちは分かりますが、相手の時間を必要以上に奪わないよう、簡潔に報告することを心がけましょう。
- 報告の場で、すぐに休暇の具体的な日程交渉を始める まずは報告と感謝を伝え、休暇の相談は改めて行うか、上司の指示を仰ぎましょう。
相手への配慮を忘れず、TPOをわきまえた報告を心がけましょう。
結婚報告後の社内手続き一覧
結婚報告を済ませたら、次は社内での諸手続きが待っています。会社によって必要な手続きは異なりますが、一般的に考えられるものをリストアップしました。詳細は必ず自社の担当部署(人事・総務など)に確認してください。
氏名変更手続き(旧姓使用含)
結婚により姓が変わる場合は、氏名変更の手続きが必要です。
- 必要なもの(一般的な例)
- 氏名変更届(会社所定の様式)
- 戸籍謄本または戸籍抄本(新しい姓が記載されたもの)
- その他、会社から指示された書類
- 旧姓使用について 近年は、業務上旧姓の使用を認める企業も増えています。旧姓使用を希望する場合は、報告の際にその旨を伝え、会社規定を確認しましょう。認められる場合でも、社会保険など公的な書類は戸籍上の氏名での手続きが必要になります。
社会保険・扶養の手続き
結婚に伴い、健康保険や厚生年金などの社会保険関連の手続きが必要になる場合があります。
- 主な手続き
- 氏名変更
- 被扶養者の追加(配偶者を扶養に入れる場合)
- 住所変更(該当する場合)
- 確認事項どのような手続きが必要か、必要書類は何か、担当部署に必ず確認しましょう。配偶者の勤務状況などによっても手続きが変わることがあります。
慶弔休暇・結婚休暇の申請方法
多くの会社では、結婚に際して慶弔休暇(結婚休暇)を取得できる制度があります。
- 確認事項
- 就業規則を確認 取得できる日数、申請期限、申請方法などを確認しましょう。
- 申請手続き 会社所定の申請書に必要事項を記入し、上司の承認を得て提出するのが一般的です。結婚を証明する書類(婚姻届受理証明書など)の提出を求められる場合もあります。
- 早めの申請が大切 ハネムーンなどで長期休暇を取得する場合は、業務への影響を考慮し、できるだけ早く上司に相談し、申請手続きを行いましょう。
その他必要な社内申請・変更
上記以外にも、会社によっては以下のような申請や変更手続きが必要になることがあります。
- 給与振込口座の氏名変更
- 通勤手当の経路変更・住所変更
- 社員証・名刺の再発行
- 緊急連絡先の変更
- 財形貯蓄や持株会などの名義変更
不明な点は自己判断せず、必ず人事・総務などの担当部署に問い合わせて確認しましょう。
まとめ
職場や会社への結婚報告は、社会人としての大切なマナーの一つです。最も重要なのは、誠実な気持ちを込めて、適切な相手に、適切なタイミングで報告することです。
この記事で解説したポイントを参考に、
- 報告のタイミングはいつが良いか?
- 誰にどの順番で報告すべきか?
- どのように伝えれば失礼がないか? を事前にしっかりと準備しておきましょう。
特に、直属の上司への報告は最優先です。対面で、感謝の気持ちとともに今後の働き方についても相談することで、円満な結婚報告に繋がります。入籍のみの場合や社内結婚、授かり婚など、状況に応じた配慮も忘れないようにしましょう。
結婚報告は、あなたの新しい門出を職場の方々に応援してもらうための第一歩です。この記事が、あなたのスムーズで心温まる結婚報告の一助となれば幸いです。末永くお幸せに!
電話でお問合せ
LINEでお問合せ